四季祭り~!!

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つまり、そんな状況下に置かれている + 美味しいものにはめっぽう弱い私がこんなに魅力的なお誘いに乗らないはずがない!!……と言いたいところなんですが……………背後から感じる冷気と視線がすこぶる怖い件。 麗「えっと………一緒に来ている者達がいますので」 『でしたらその方々もご一緒ください!』 『精一杯のおもてなしをさせていただきます!』 断ろうとした瞬間に別の女の子達に外堀を埋められていくこの感じが、背後から感じる冷気と視線と同じくらい怖く感じるのは気のせいでしょうか(笑) 視線で、我らがレオたんに助けを求めたけど、さっき雪嘩を任せたことでぷんぷん丸になったのか、他人の振りされましたよ………グスンッ(泣) で、そうこうしているうちにですね? 私の周りは女の子でいっぱい☆な凄まじいハーレム状態の真っ只中でございますよ。 この世界の女の子が、肉食系なのをうっかり忘れてたよね☆ シュガーハニーの姉妹ちゃんは私の両腕に自分たちの胸を押し付ける形で抱きついてくるし、スタイルに自信のある子は前屈みになって胸を強調しつつ上目遣いで話してくるし…… これがさ、可愛い&綺麗な子なら女の子も男の子も大~好きな歩く18禁の翔真だったら超絶ヒャッホーな展開かもしれませんが、私、一応 花も恥じらうピッチピチのうら若き乙女ね? 例え中身がオッサン認定されているといえども、可愛い子が好きといえども、私はレディーなのですよ。 女の子に胸を押し付けられてもウヘヘッとはならんのです。 とにかくですね? レオ様。 先程のことは謝りますから、この肉食レディーとヤンシス予備軍なうちの子から助けてくれたまへ。 肉食レディーはまだオッケーだけど凄まじいほどのブリザード光線を向けてくるメリたんは、私1人じゃ……『レイ様?』………オウフゥゥゥ……ブラックメリたんが降臨してしまったお。 麗「………メ、メリ?どうかした?」 メ「レイ様が愛らしい花々に目を引かれて、いつまでもわたくしを放っていらっしゃるから……」ウルッ ギギギッと、錆びたロボット風に振り向くと、私の周りに居る女の子達をさりげなく私から離すという神業をなさったメリが、私のジャケットの裾をチョコンッと摘まんで上目遣いで瞳をウルウルさせてそう言うもんだからさ……私、可愛過ぎて吐血しそうですよ、マジで。 だけどね? メリたんの瞳の奥には不穏な炎が灯っておられるのですよ。
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