拝啓母上。私はお家に帰りたいです。

四季祭り～！！

うん、もう帰ろう。

じゃないと、私もそうだけど、この子達も大変な事になる気がしてならないんです。

『………こちらの方は？』

あまりにも自然に引き離されたことがかなり気に障ったようで、顔をひきつらせながらもそう言った女の子はマジで っぉぃと思う。

麗「この子は私の… メ「わたくしはレイ様と未来を誓い合った者ですわ」

えぇぇぇぇぇっΣ（￣□￣;）！？

ちょ、ま、えっ？何故に？
未来を誓い合ったってどういう意味でしょうか！？

驚いてメリを見ると、頬を染めてふわっとした笑みを浮かべてた。

その笑顔は可愛いけど、目は背中に冷や汗をかくような威圧感を宿してて、メリは海美ちゃんよりはるかにヤバいって実感しました。

そして、気付きましたよ。
海美ちゃんは典型的なヤンデレちゃんだったけど、メリは自分の容姿や取り巻く環境を理解して利用する系のヤンデレちゃんってことに(真顔)

ここはメリに合わせないと後で果てしなく後悔する。絶対する。

麗「………お誘いはとても嬉しいのですが、彼女と一緒に回る約束がありますので」

なので、困り眉で申し訳ないってオーラを出しながら当たり障りない感じで言いました。

これでいいよね？

期待を込めてメリたんを見ると、私の受け答えは及第点に達したらしく、若干の闇を纏いながらもﾆｺｯて笑ってくれました。

その笑みに、

『………なんかこれから先、メリたんに逆らえる気がしない』

って思うのは気のせいでしょうか。