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美少女ツインズに激励されて見送られながらステージに上がると、私を紹介する司会のアナウンスが聞こえた。
『男装部門、最後の登場は~
妖艶な雰囲気がバンバン!
微笑みを向けられたら即ノックアウト!!
涼しげな緋色の瞳に見つめられながらそっと甘い言葉を囁かれれば一瞬で彼の虜に、強引に迫られれば抱かれたくなること間違いなし!
今年一番の色男!!
エントリーNo.50、レイさんで~すっ』
え、ちょ、まwww
なんだこの紹介文www
誰だよこんな恥ずかしい紹介文考えたの!!
舞台袖から、アキちゃんと思わしき爆笑も聞こえるし……やめてくれたまへ!!
でも、ここで恥ずかしがるだけじゃないのがこの私ですよ!
アキちゃんからの謎のリクエストもあることですし、わたくし、麗嘩!
全力でこの状況をポジティブに楽しみたいと思いまっす!(^ ^ゞ
襟をキュッと正して思い浮かべるのは、当然あくまな執事さん。
それプラス、アダルティーな私の仲間や友人達。
歩く18禁の翔真に、見た目紳士で中身が野獣な要さん、ワイルドエロ魔神の凱さん、許容範囲がヤバスなラルフ、同時進行で10股は余裕な俊哉…………ヤバイ。
思い付く限りでアダルティーな人はやべぇ人しか居ないww
うん、皆の良いとこ取りな感じで、品のある危ない色気をテーマにしよう。
最初っから色気全開は張り切りすぎだから、4割程度で!!
いつも通り自分に暗示をかけた私は、マイヤーズ先生にみっちり仕込まれて体に染み付いた体の軸をぶれさせないようにしっかりした姿勢で、口元には最大限自分の顔が活かせる微笑みを携えてステージの中央へ歩き出した。
……のはいいんだけど…………会場がしーんと静まり返るっていうのはいささか予想外だったよね~
あ、あそこに皆が居る~
レオとレオに肩車されてブンブンとこっちに手を降る桃嘩ちゃん、小さく手を降るメリ、またもや串焼きを頬張っている雪嘩が可愛くて癒されるな~
早く皆を抱きしめたいな~
軽くってかガチで現実逃避をしていると、次の瞬間、
『『『キャァァァァァアッ!!!!』』』
大音量の悲鳴にも似た叫び声が辺りに響いた。
耳が凄まじくきーーんってしたwww
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