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麗「皆~さっきはごめんね~!
お詫びに今日の飲み代は私の奢り!!
じゃんじゃん飲んで食べちゃって!」
『おっ!レイカ嬢、太っ腹~!』
『男前~』
麗「いや、そこはイイ女って言ってよ!」
『レイカ嬢!今は女に見えねぇーぞぉー』
麗「そりゃそうかw」
おっさんや冒険者の人達とそんな会話をしつつ、シーナさんに連れられたのはこの間、来たばっかのギルドの一室。
そうです。メリのことを皆で話したあの一室です。
シ「まず、レイカちゃん。この人を治してくれる?
話はそれからよ」
有無を言わせないシーナさんの様子に、私は渋々モザイクの塊にヒールと浄化をかけると、モザイクの塊はうめき声を上げて起き上がった。
元モザイクの塊は、少しの間ぼんやりしている感じだったけど、自分が縛られている状況で我に返るなり、
『貴様ら!我らの坊ちゃまを返せ!
くそっ……この下賎なニンゲンどもめ!!
このようなことをして只で済むと思うなよ!?
貴様らを今にも消し炭にしてや……な、何故、私の魔法が使えなくなってるんだ!?
奇術を使いおったな!恥を知れ!!』
ってめちゃんこ喚き始めた。
親の仇レベルで睨んでくる元モザイクの塊……いや、長ぇな。もうコイツはモザでいいや。
まぁ、モザの態度には多少イラッとしたけど、話の内容からしてみて、雪嘩が言ったように『襲った』っていうのは早とちりだったのかもって思う。
チラッと雪嘩とメリを見ると、男の発言に『?』ってなってるし………とりま、モザの話を聞いてみるか。
麗「私は神楽麗嘩。私の家族が言うには、あなたが私の息子を襲っていたという事らしいですが……説明してもらえますか?」
モザ「お、襲っ!?ふざけるな!!
私はリュシーカ坊ちゃまを我らの隠れ家へお連れしようとしただけだ!
そうしたらそこの悪魔どもが私をあんな目に遭わせてきたんだ!!
コンラード様から話には聞いていたが……人間は何て野蛮なケダモノなんだ……。
このような所に捕らわれていたなんて……お坊っちゃま!なんてお痛わしいっ!!
リュシーカ坊ちゃま、今すぐにこの不浄な地からディートと共に去りましょう!
亡きユーフィミリア様とコンラード様もそう望まれているはずです」
………………うん、話にならん。
まぁ、モザが悪いやつじゃないのはよ~くわかった。
襲ったうんぬんも、早とちりっぽいこともね。
けどさぁ?桃嘩を泣かしたのは別。
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