守るべきもの

2/8
前へ
/140ページ
次へ
「たあぁー!!」 少年の声が小さな道場内に響き渡る。 イシュとギルスが稽古をしていた。 ギルスが稽古をつけているといった形だ。 互いに防具をつけ、木刀で撃ち合う。 金髪でやや日焼けして、長身細マッチョな少年はギルス。 黒髪の色白、少女のように華奢な少年はイシュだ。 可愛らしい容姿なので女の子に生まれればよかったと言われて来たがそれが彼にはコンプレックスだった。 イシュは本気でギルスに傷を与えようとするがギルスはこれをかわし軽くあしらう。 「どうした!腰が甘いぞ!」 「ぐっ、くっそ!」 稽古なら良いが本気で殺しあうとなるとイシュは無事ですまず、瞬時のうちに斬られるのは明白。 そしてついにギルスの突きがイシュに炸裂し、イシュは後ろに押し倒された。
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加