守るべきもの

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「大丈夫か?」 ギルスがイシュに手を差し出す。 「ああ…」 ギルスはイシュを起こし休憩をとることにした。 汗と傷にまみれた体を聖水で清め新鮮な果物で絞ったジュースで喉を潤す将来の戦士達。 「ギルス、何故ここまで強くなれたんだ?」 同じ歳にも関わらず先を超えていくギルスを真剣な眼差しで聞くイシュ。 「俺は姉さんをモンスターに殺された、だから将来はモンスターを滅ぼし、奴らのいない世界を実現しようと誓ったんだ」 ギルスはこう答えた。その目にはモンスターへの激しい憎悪が見えていた。 「ごめん、悪いこと聞いちゃったね」 イシュは申し訳なく謝る。 「謝る必要はない、僕らは人間同士、共にモンスターと戦い、モンスターのいない世界を実現しようじゃないか!」 「ああっ!」 そして親友達は別れを交わし持ち場へと戻った。
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