守るべきもの

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姫はプロテクトドリンクを戦士達に渡していく。 イシュはエリザ姫の前だと思わず緊張してしまう。 (ひ、姫様が僕の所に!ああ…) 緊張している様子は周りからもすぐにわかる。 エリザ姫は固まってガチガチしているイシュに「頑張ってね♪」と明るく声をかける。 その日にはイシュは頭がボンッとショートした。 (あちゃ~) ギルスはイシュの様子を見て目を覆いたくなる思いをした。 ちなみにこのプロテクトドリンク。 戦士達の防御力を高める飲み物で効き目はあるが苦いのがたまに傷だ。 (うえっにっが…) ギルスは苦さのあまり涙を溜める。 (確かに苦いがエリザ姫からくださった物だから飲めなくは無いぞ!) (ホントイシュはエリザ姫狂いだな!) (いや、そうじゃ無いよ!姫様として…) 「そこ!うるさい!!」 イシュとギルスが囁き合っているのを兵士長に怒鳴られた。 縮こまる二人。 「では頑張ってください、モンスターを殲滅し、人間に暮らしよい世の中にしてくるのです!」 エリザ姫は半ば呆れつつ、気を取り直して兵士達に声援を送る。 「はいっ!」 兵士達は王女エリザに敬礼をし、ミステリア森のモンスターを退治しに出かけた。
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