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茜「何ニマニマしてんのよ。言ったら死刑ね。何で殺られたい?」
茜は他人に訊いておきながら、嬉しそうに片っ端から例を挙げていく。
美術の時間に変な絵を描くだけあるな。
今マジでお前が奇人だと思うぞ茜。
茜「ナタネー。おはよー」
成「おはよ…ってさっきから何回挨拶したら気が済むんだ、お前」
成夛音は適当に、へばりつく茜をいなす。
なんであんな簡単にいなせるんだ。
麻「双。昨日妹見たー」
お、小学校一緒の奴発見。
双「だから?」
麻「双の妹マジ可愛い」
双「あっそ」
茜「シスコン野郎」
双「俺はシスコンじゃねぇ。あのチビが勝手に寄ってくるだけだ」
何十回、何百回とも色んな奴に言ってきた台詞をまたここでもか。
いい加減キレるぞ。
そんなことでキレる奴じゃないがな、俺は。
てかマジでみんな忘れてんのか?
麻「ってか、マジやばいよね。他人の妹って。ねー、フク」
茜「もう下はいらない!3人もいたら他人のまで嫌になる」
麻「そう?まぁ、あたしも妹嫌だけど」
茜「お兄ちゃん欲しー。姉はやだ。喧嘩するし。ねー先生、お兄ちゃんになってー」
松川先生、苦笑い。
茜…諦めろ。
ってか松川先生も適当に流すなよ。
勇「おーい。席着けよー」
やべ。チャイム鳴る30秒前だ。
ブロッコリーじゃないからあんまうるさくかいけど一応な。
勇「鳴るぞー」
キーンコーンカーンコーン
すげぇ。
今の一言が合図だったかのようにチャイムが鳴った。
亮「遅れてすみませーん」
陸部たちが遅れて入ってくる。
また遊んでいたんだろう。
勇「もうちょっと早く動こうか。実験できないから」
亮「すんません」
やぶが謝った。
これでブロッコリーにだったら逆ギレしてたり、反抗してただろうな。
ってか前に座る同じ小学校のヤツも言わねーな……。
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