1章 今日って何の日?

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そんなこんなでとうとう誰も''今日''という日について、指摘することなく、5時間目の授業まで時は過ぎた。 師「会田。暇そうだな」 双「師匠」 いつの間にか後ろの席に師匠が座っていた。 茜「進路なんて嫌ー。決めたくなーい」 茜が頭を抱えている。 成夛音は何やらノートを写しているし、男子は自由に話していいと言われ、違う話題で盛り上がっている。 師「会田、お前は決めたのか?」 双「その話より、今日何の日?」 なんとなく師匠に訊いてみたくなった。 師「何の日?何かあるのか?」 知るわけないか。 ちょっとショックだった。 師匠に俺は何を期待していたのか知らないけど。 師匠だけじゃない。 茜も成夛音もクラスメイトの奴らに対してだ。 茜「あー!増田先生ー。ちょっと来て」 茜が師匠に来てと言いながら駆け寄ってきた。 成夛音がいつの間にか俺の隣に立っていた。 双「そういや、西野先生は?」 朝から気になっていたことを成夛音に訊く。 成「彼氏とデートなんじゃね」 双「うわリア充」 成「師匠もリア充だぞ。あのオッサンと付き合う女の顔を見てみたいな」 成夛音がほくそ笑んだ。 茜が師匠を殴りながらこっちの世界に戻ってくる。 どこの次元に存在しているのか分からない奴だ。 何の話をしていたのか。 師匠が普通に微笑しているのが怖いぞ…。
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