1章 今日って何の日?

5/7
前へ
/13ページ
次へ
放課後になった。 茜「増田先生、じゃあ10分後。よろしくね~」 茜が珍しく嬉々とした様子で階段を上がっていく。 未矢も由香も舞穂もいるぞ。 成夛音は「るんるるーん」と変な茜語を発している福田 茜(宇宙人)をポカリと殴りながら付いて行った。 そんな様子を見ながら、俺は帰ろうとした。 師「会田、待っとけ」 ?? 双「彼女でも見せてくれるんですか」 師「あ、あぁ…」 妙に歯切れが悪い。 不審に思いつつも、師匠が妙に歯切れの悪いのは彼女を俺に見せるという行為を恥じているからだろう。 そういうことにしておこう。 でも師匠の彼女を見せてもらって俺に何のメリットがあるんだ? S★Sのネタにしろと? 双「し、師匠…」 師「今日はいい天気だなー会田ー」 双「くもってますけど」 典型的すぎるだろ。 怪しい。 怪しすぎる。 双「師匠、部活…」 師「顧問の先生に休むって言っておいた」 双「えぇぇぇ!?俺、部活……」 師「たまには休め。バカになるぞ」 双「なりませんよ」 師「元からバカだからな。そりゃすまん」 何気に失礼なこと言ってないか、この人。 双「帰りてぇぇ。帰らせろおおお」 とりあえず暴れてみた。 師匠に睨まれた。 ーそのころ 茜たちはー 茜「今日の双、ちょっと期待してるっぽかったよね」 麻「あー舞穂、それこっち」 成「未矢らのとこ来て何か欲しそうだったもんな」 由「成夛音ぇぇぇウフフフ」 成「由香キモい。近寄るな」 成夛音はニヤけた顔で近寄ってくる由香から逃げつつ、器用に色んなものをセッティングする。 茜は黒板にラクガキしながら鼻歌を歌い、未矢と舞穂は次から次へと運ばれてくる段ボールを解体していく。 ガラガラガラガラ! なんのことわりもなく急にドアが開いた。 中にいた5人はフリーズした。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加