1章 今日って何の日?

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師「福田さん、開けるよ」 師匠が俺(もちろん、縄でぐるぐる巻きにされたまま)を荷物担ぎにして、視聴覚室よドアの前で止まった。 茜「はーい。せーの」 茜の声と共にドアが勢いよく開いて俺が投げ込まれた。 クラッカーが鳴り、色彩鮮やかなテープが降ってくる。 由「な、何コレ……イモムシ?」 サラダを食しながら由香が俺を見下した。 くそぉ……由香に見下されるなんて。 茜「先生ってそういう趣味だったの……?」 あきらかに茜がひいている。 さっきまで隣り合っていたのに、一瞬のうちに1m以上開いた2人の距離が、それを物語っていた。 柚「ま、まぁ食べよう!」 由「じゃ、いただきまーふ」 成「お前はもう食ってるだろ由香」 由「成夛音も食べようよサラダ。Let's eat サラダ together!」 成「英語で言うな、キモい」 由香はまた成夛音に一刀両断されている。 未矢と舞穂はテキトーにケーキをつついて、師匠と茜は輪に入れない俺(まだ縛られている)を見て大爆笑している。 双「誰か縄を解いてくれよ!」 成「えーヤダ。会田に触れるのは俺の美学に反する」 未「上に同じく」 由「サラダおいしー」 麻「茜も師匠も食べよー」 柚「増田先生ヤダ……」 師「西野先生!?」 舞「あー増田先生、近付いたら余計面倒くさいから!」 何だよ!! 俺の誕生日会じゃねぇのかよ!! 俺が暴れてると、いとも簡単に縄が解けた。 茜「自分で解ける仕組みになってたのに。やっぱ愚息だわ」 茜にまで笑われた。 ったく、踏んだり蹴ったりだな。 俺は苦笑いしながら、茜たちと一緒にケーキを食う師匠に体当たりをしてやった
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