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頃合いなので、3人はユウフラムに戻り、彩石湯の噂で有名なランプ亭で、彩石湯に入った。
その効果は実に気持ちのよいもので、余韻の中、15時の茶をいただき、レグノリアに帰るべく客車寄せに向かった。
「あー、よかったな、彩石湯!」
「ああ。以前パリスに作ってもらったのとは違うが、充分癒された」
そう話しながら馬車に乗り込む。
「アルシュファイドは行き届いているだけでなく、魅力的な国ですね。いつか娘や妻を連れてきたいです」
それを聞いて、ファイナがにこりと笑顔を向ける。
「それはいい。気軽に行き来できるようになるといいですね」
ザクォーネ王国は遠いが、本当にそんな日が来るといいなと思いながら、ザハリラは車窓から、レグノリアへの道を眺めていた。
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