招待

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       ―Ⅴ―    ミナたちも採石に来ていて、朝はずっと小規模採石場で探していたが、12時になり、近くの食堂で昼食を摂ることになった。 今回、31人分なので、少し多い。 加えて、カリとイズラのフィノとファノ用の彩石も探さねばならないが、ミナは張り切っていた。 少し張り切り過ぎではないかとデュッカは警戒し、注意深く見守っている。 昼からも小規模採石場で探して、休憩を挟み、大規模採石場へ移動する予定だ。 「今頃カリたちも探しているんでしょうかねえ」 「そうだな」 ミナののんびりした言葉にデュッカが頷き、アニースが首を傾げる。 「もうとっくに見付けているんじゃ?」 セラムが答えた。 「ふたりは判定師じゃないし、最終的に選別場に行くんじゃないかな」 「せっかく来ても見付からないんじゃ、さぞ残念だろうねえ」 そう言うアニースを見て、ミナはちょっと笑った。 「私は使い易い石を探すけど、カリたちはお互いを感じるための石探しだから、今日どんなことがあるかによっても、選ぶ石は変わるんじゃないかな。選別場での石探しも、なかなか大変だから、それを見越して切り上げなきゃいけない…ふたりにとっていい選び方が出来るといいね」 「ミナはその点困らなさそうだね」 ミナはアニースの言葉に、ちょっと目を見張った。 「えっ、私?さあ…4色彩石はなかなかないよ。おっきいのはそこそこあるんだけど。庭石みたいな大きさを見付けてもねえ…」 今、探しているミナ用の石は、ほぼ単色で、4色のものはない。 ミナが扱える石は力量が小さいから、選別場ででも探した方が早いが、ついでなので採石している。 「そうなんだ?」 「うん。ほかの人のを探す方が楽。特に今回ぐらい多いと、誰かのものは見付けられて楽しいね」 「本当、楽しそうに探しているよね。疲れてない?」 「多少はね。でもどれも力量大きいから、その点は探しやすい」 などと話をしながら食事を終え、昼から続きを探して、休憩を挟むと、大規模採石場へ。 こちらでは、主にアークとルークとデュッカとロア、それにパリスと、彩石騎士たちの石を探す。 デュッカは最初断ったが、ミナが食い下がって探していいことになったのだ。 ことさら張り切って大規模採石場に向きあい、ミナは早速採石を始めた。
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