第 2 章 驚き桃の木山椒の木 

4/6
前へ
/392ページ
次へ
折角俺の真後ろに座ったのに、離れた席になってしまうのか・・・。 クジの紙を後ろの席の若咲に渡すとき、ジッと顔を間近で見た。 だが、アイツは俺の手元を見ただけで、こちらに全く関心をしめさない。 『チェッ』 心の中で舌打ちをする。 渋々、手の中にある紙と係りが書いた黒板の席を確認する。 先に席を立った若咲を目で追うと・・・。 おお! 神は俺を見捨てはしなかった。 アイツの隣の席だ! これは多分、運命だ。
/392ページ

最初のコメントを投稿しよう!

134人が本棚に入れています
本棚に追加