第 37 章 雨降って地固まる 

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「え?」 アイツがベッドに腰を下ろした。 「パンクはアクシデントでしょ?親にはさっき電話した」 「いつ?」 「お店の人と話してるとき」 「そうか」 随分と手際がいいんだな。 「出掛けたことは知ってるんだし、ここで泊まることは理解してくれたから」 あたかも己に言い聞かせる如く、澱みなく言う。 真意を知りたくて、遠慮がちに訊く。 「で?俺もここに?」 「そう。って言うか・・・。こんな状況は想像していないかも・・・。でも、子供じゃないし・・・」 
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