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「目的の星から入船警告のメッセージが届いとるんじゃ。近づいてくれば、攻撃もやむを得んとな」 「んなぁ、バカな……。こっちはたかが小型民間船。何かの間違えでしょ」  レンジはしぶしぶベッドから出てると、厚底のブーツに足を突み、操縦室へと向かった。ダボッとした服装で、低い背丈が急に伸びてもいいように足元と袖口は何回も折り返されている。  自動ドアが開くと、操縦室を囲うガラスの窓枠に収まりきらない灰色の丸い星が目に飛び込んできた。惑星を目の前にし、圧倒的な大きさにレンジの胸は高鳴っていた。 「煙にでも覆われているのか、この惑星は」 「それとも雪に覆われているのかもしれぬな」  オーが言った。 「雪にしては汚いだろ」と、レンジは星を見つめたまま一呼吸置き、付け加えた。 「まるで死んでいるような星だな」  操縦席に座り、手元の右画面には次々と新しい警告メッセージが表示されていく。命の保証すらないという無慈悲な内容のものばかりだ。
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