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何度も戦いを挑んでくる艦娘達を撃沈しない。
それは艦娘側の者達、ましてや艦娘を総括する提督もわからない。
その深海棲艦はいつも夜に月を見ていた。
月に手を伸ばし、掴む仕草をする。
そして自分の掌を見つめる。
無人島の浜辺で月を見続ける。それを毎晩やっていた。
だが、その日は違った。
気を失い、漂流した艦娘を1人見つけた。
その艦娘は幼く、茶色の長い髪を後で纏めていた。
その艦娘は傷だらけで艤装と呼ばれる武装も壊れていた。
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