第1章

8/205
前へ
/280ページ
次へ
(思い描いていた恋愛や想像上の彼氏とのギャップが有り過ぎなんだけどなぁ) 正直な気持ち、自分を偽るのも嫌なのでそう考えていた。 ハプニング連続の告白騒動は思いもかけない展開を呼んだ。 夏の夕暮れ同僚たちと一緒の帰り道、挨拶して別れた筈の彼が突如私の帰宅コースに居るではないか 誰も居ない中、「返事を聞かせて欲しい」と言われ 並み居る美人や先輩方を差し置いて何故私だったのかと咄嗟に愚問が出る始末 「だって一目惚れだったからさ。友達ではなく俺の彼女になって下さい」 小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」の歌詞をそのまま地でいくような展開 「宜しくお願いします」 改めて握手の後其処から恋人同士として今に至っている ※今現在独りでいる方々に対し精神的に辛くなる話を書いてしまいごめんなさい 私も長年独りきりだったので迂闊に手放しで喜ぶ真似はしませんし何等浮かれる気もありません。 幸せの中にいてもその逆の立場の人々が大多数なのだという気持ちがあるので この恋愛は誰も知らないのです。
/280ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加