第1章

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10月3日 雨や台風の前触れは何時も決まって手術の古傷が痛むから判る。一週間の始まり。会社では雨で憂鬱なのかメンタル落ちる人間が多い中、真剣に集中出来た。 その理由は私の事を理解しようとして下さる唯1人の存在が (※注・彼氏とは別で その生き方や仕事において師匠であり学んでいくメンターだと宣言した存在の事である) 思いがけず用事で此方を訪れたらしく僅か数分間同じ建物内にいてくれたから。 仕事中遠くからシルエットをお見かけして 決して赦されないが 普段心深くにある孤独感や寂しさが溢れ無性にその方のお名前を呼び引き止めたくて仕方無かった。 泣けるのはその方の前だけ 対人恐怖症やその他で苦しむ秋瀬がそれだけ心を預け許している証拠でもある。 次にお行き会い出来る時まで1ミリでも良いから前進したいし精神的に成長した姿をお見せしたい。 苦手な事がたくさんあるけれど一歩ずつ焦らずに頑張ってみようと思えた1日。
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