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「同じ1年だよね? よろしく。えーっと……」
「水島です。よろしく」
「水島さん。下の名前は?」
「沙希」
「沙希ちゃん、よろしくね。
あ、油絵描いてる。私も油絵描きたくて美術部入ったの」
「そうなんだ」
自己紹介の後に声をかけてきてくれた彼女は、とびきりの笑顔で、女の私ですら頬を染めてしまいそうだけれど、私は会話を広げることができず、彼女は自分の席に戻った。
可愛くて、笑顔も素敵で、性格も良さそう。
神様はなんて不平等なんだろう。
彼女の仮入部でソワソワしている男子部員達を横目に、鼻から軽く息を吐いた。
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