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「……」
私は、本当に予想通りのことを言ってくるお母さんに、心の中で大きくため息を吐く。
「放課後をそういうことに使っている人たちと差をつけさせるために、塾に行かせてるのよ? 3年間で合計したら、かなりの……」
始まった。
ここからが長い。延々と続く。
私はやっぱり、今までの自分を変えることができずに、お母さんの言うことにひたすら「はい」を返した。
どうせ、諏訪君の助言に影響されて、しばらく部活を休もうかなって思っていたし、すんなり辞めるために仮入部のままだったんだし、いい機会なのかもしれない。
『変えたい方向に動く努力すれば?』
桐谷先輩が言った言葉が脳裏に浮かんだけれど、私はそれに気づかないふりをした。
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