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「そういえば水島ってさ、あれから部活行ってないの?」 「え? ……あぁ」 諏訪君に動物園で相談したことを思い出し、「うん、まぁ」と正直に答える。 「で、どんな感じなの?」 腕組みしながら窓に寄りかかっている諏訪君が、顔を傾けて聞いてくる。 「どんなって?」 「薄れていってんの? 気持ち」 「……」 「水島さーん」 諏訪君の方を見て、なんて返答するべきか言葉に詰まっていた私は、その反対側から不意に呼ばれた声に、息が止まらんばかりに驚く。 諏訪君から180度振り返って目に飛び込んできたのは、桐谷先輩。 はけてきたものの1年生ばかりの廊下で、やはりその落ち着きと端正な顔は目立った。 「……っあ、……お、お久しぶりです」 「久しぶり」
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