第1章

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時刻は8時。 いつもの家を出る時間。 「いってきまーす。」 そう声に出してみても1人暮らしだからもちろん誰の返事もない。 いってらっしゃいと言ってくれる人が私にもいつか現れるんだろうか。 そう考えてみるけど全く想像できない。 鍵をかけて駅までの道を歩く。 冬の朝は寒い。 温もりを求めるから冬は人肌が恋しくなるのかな。 私の目の前を高校生らしき制服の男女が手をつないで歩いているのを見て余計そう思う。 青春だなぁ。
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