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その年に入った騎士の中でも、礼儀もわきまえ優秀であったドルは、上長からの受けも良く。
少なからず周りからの嫉妬を買っていた。
そんな時、自分の実家の事を知る数少ない同僚が、賭博の禁を犯し騎士団を脱退させられてしまう。
仲間内の少額な賭博であれば、暗黙に目を瞑っていたが、外部とのしかもマフィア組織が相手の多額の賭博という事もあって、さすがに上長も見逃す事が出来ず、脱退という重い罰に処された。
ドルはその同僚から相談を受けていたが、勘当された身である事を理由に表立って、手を貸すことはしなかった。
それでもなんとかならないかと、内密に父の側近に相談をしたが、すぐに父ドーラの知るところにより、あっさりと断られてしまう。
そして、脱退が決定したその同僚が、ドルに対して苛立ちからポツリと言葉を発する。
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