第1章

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でも、それだけで権力の無い権威が、権力の上に存在する説明にはならない。 それは安心感だったと思うのだ。 前記した共立が正しいなら余計に、王道の王が居る安心感が大きかったのだと思う。 覇道の王たる幕府の主は、この王道の王を廃した場合の反発の大きさと、自分が覇道の王では無くなった時の保険として、天皇家に手を着けなかったのだと思うのだ。 鎌倉の北条氏は執権であり、将軍よりランクは下。 元来が家来筆頭だったのだから、権力の比率はより大きいから滅びた。 歴史の積み重ねの中で、執権では権威が足りなかったという事だ。 弱体と言われた足利氏も、強力な徳川氏も、将軍だから権威の積み重ねが可能となり、だから家系が残った。 では、足利氏徳川氏と天皇家の違いは? 権力に尽きる! 権力の無い権威だから、人々は安心感を持てたのだ。 この安心感の元は、やはり男系だけに伝わるY遺伝子であり、当時の人は遺伝子の存在など知らなかったが、それを血筋と言った。 その血筋が、長く続く天皇家だからこそ、安心感の拠り所になれたのだ。 現在の今上陛下のように、被災地で被災者を慰めたりはしなかったが、僧侶・神官・公家という学問の先生から、ひたすら神に祈るという天皇の姿を聞いた人々は、祈りという行為が今より重かったのだから、神に同化する天皇を観たのだと思う。 その、神に同化する天皇の意味からも、共立されたという事実は思い。 次は血筋と天皇家のカリスマについて書きます。 田原総一郎よ、俺ごときにこんな反論をされたら恥ずかしくないのか?
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