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さて、その森というのが中々に曲者で、入り口付近は、一般的な村人でも対処出来るような弱い魔物しかいないけど、その最深部には、国の聖騎士団でも苦戦するような凶悪な魔物が潜んでるとの噂もあるような場所。
私たち三人なら余裕でも、明らかに経験不足なマリクを連れていくのはリスクが高い。
だから、留守番をお願いしてみれば、
「バカ野郎!そんな危ない場所にナゴ達だけ行かせられるかよ!」
と、無理矢理付いてきた。
これが、今朝。
そして、今。
ほとんど無傷な私達の横に、ボロボロの少年、マリクが立っている。
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