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優子「あぁ、っとにだから寝返りをしろと……」
山爺「やろうとは思っとるだが……」
ジョン太郎「褥瘡(床ずれ、寝返りしない、シーツのシワなどで圧がずっとかかると赤くなり皮がめくれ、酷いと骨まで見える状態になる)なら体位交換(枕やベットの機能で体の向きを変えること)で良いのでは?」
優子「あぁ、お前まだ夜勤してないか。今でも山爺は夜間2時間おきの体交してんだが肌が弱いんだよ。っても増やせば今度は寝不足、昼夜逆転、先は見えるわな」
山爺「ごめんよー敏感で」
優子「黙ってな!」
珍しく頭を抱える優子さんだったが、すぐに行動に出た。
優子「ジョン!ちょっと久助呼んでこい」
ジョン太郎「久助さんですか?介護士の?」
優子「あぁ、細かいことは後だ。GO!」
ボクはあまり面識が無いまま、介護士の先輩、久助さんを呼びに行かされました。
久助「えぇ!?優子さんの呼び出し!?勘弁してよ……こっちだって人出は足りないけど……」
ジョン太郎「はぁ……」
挨拶もそこそこに用件を伝えると久助さんは凄く渋った顔をされた。160頃痩せ型……少し小柄な男性、顔立ちは整っているが、やや童顔と言った感じがする。後は……
久助「……優子さん怒らせると怖いんだよね……」
ジョン太郎「……デスね」
なんだか仲良くなれそうな人でした。
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久助「お待たせしました!ちょっと長い介護に入っていたもので……ここまで走ったんですが」
ジョン太郎(あれ?ここまではボクとジュース飲みながら歩いて……って、えぇ!?ボクのポケットに缶がねじ込まれてえぇ!?)
どうすれば気づかれずこれが出来るのか、さっきまで飲んでいたはずのジュースの缶はいつの間にかボクのポケットに詰め込まれていて、ボクが驚いている間にも優子さんと久助さんは状況の合わせに入っていた。
優子「久助、発汗と心拍数。詰めが甘いがいまはいい。この件お前ならどうする?」
久助「うーん体交増やさずに、褥瘡を無くすですか?俺?休さんじゃ無いんすよ?」
優子「うるさい!マジシャンのお前ならどうするか見せろってんだ」
ジョン太郎「マジシャン!?」
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