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マッスル増田「ほう、それは元気……というか熱意のある。ふむ、優子君採用でどうだろうか?」
ジョン太郎(ダメデース!!その人後輩、ダメデース、イヤデース)
ボクは、早くも優子さんの言った意味が分かりました。
ジョン太郎(増田施設長……元気があれば何でもいいデスね……)
ボクはすがる様に優子さんを見ます。
優子「条件次第だな」
ジョン太郎(!?)
キ?コ「!?」
優子「元・安楽死専門医だろ?非合法だ。薬品その他の獲得ルートもセットなら雇う価値はある。加えて仮にも医師を名乗るならそれなりの技術はあるだろう?こっちの許可と注文時だけ切らせてやるが、その場合失敗には相応の厳罰を用意する……首輪つけて飼うにはなかなか良いかもな」
キ?コ「バカにするな!!そんな条件が飲めるか!!」
優子「はっ、なら雇わないだけだ。決定権はこっちにある」
キ?コ「ふん、非合法の介護ホームが聞いて呆れる。俺は望まぬ生を終わらせる事が生き甲斐……お前の采配で生死を決めるなんて御免だよ」
ドアを蹴破りキ?コという入社希望者は辞退した。ボクは心底ホッとした後、増田施設長、優子さんの顔を見渡した。
増田施設長「ふむ、元気は良かったのだがなぁ」
優子「ダメだ。ウチは死神じゃねー。高齢のジジババにイクまで楽しめる場所作んのがシゴトだ。どんなクソヤバイ病気だろうが、境遇だろうが、楽しませる。それが出来ない奴はいらね」
ジョン太郎(優子さん?)
そう言った優子さんの目は悲しげで、この時のボクにはまだ、その意味が分からないのでした。
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