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「…灯さんは今でも柳さんを愛しているんですか?」
突然の質問に言葉を失う。
横でゴミを処理していた二葉が心配そうにこちらの様子を伺っている。
やがて、私はゆっくりとその問いに答えようと口を開いた。
「…分からない。愛していたけれど、今でも愛しているとははっきり答えられないわ」
私の返答に秋元 鈴菜が後悔の表情をみせる。
「…すみません。こんな質問するつもりはなかったんです。…今日はありがとうございました」
彼女はそう笑顔で言って、私達に頭を下げた。
「…また、三人で女子会しない?」
私は頭を下げる彼女に訊いた。
すると、彼女は頭を上げて悪戯っぽく答える。
「考えておきます」
この時、私はこの三人の集りがこれからも続いていくような気がした。
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