第1章

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「……裏に救急車が来ているから、 診て貰うといい。 あとで事情聴収にも協力してくれ」 強いて無表情を保つと、 俺は身を翻した。 現場は他の者に任せて警察庁へと車を戻す。 ――俺を、 庇おうとしたのか。 無事で良かったと笑った彼の顔が、 何度も何度も繰り返し、 脳裏でリプレイされていた。
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