第2章

14/22
前へ
/61ページ
次へ
彼女の好きな花だったのは本当だったけれど。 そう聞かれるまで意識していなかったから。 この花を愛でていた彼女の横顔がもう遠くなっている事に、 初めて気づく。 儚い笑み、 細い白い指先……自分を呼んだ声さえも。
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加