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何を考えたのか、島津さんは犯人に向かって話し始めた。
「なぜ、銀行強盗なんかしたんだ!」
すると犯人が、
「どうしても金が必要なんだ!」
と声を荒げて発言した。
島津さんは、犯人を諭すように話を続けた。
「もう、やめねえか!
こんなことしても、何も手に入らないよ!
お前にも両親がいるだろう!
両親を悲しませるようなことをするな!」
すると犯人が、
「おかぁは、今入院中だ!
おかぁを助けるために、どうしても金が必要なんだ!
でも、こんな大事になっちまって、俺はどうしたらいいかわからねぇだ!」
と少し悲痛な叫び声をあげた。
島津さんは、さらに話を続けた。
「こんなことは、もうやめろ!
今なら、まだ間に合う!
お母さんのことは、俺に何ができるかわからないが、相談に乗るよ!」
僕には、犯人は少し落ち着いたように見えた。
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