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昼休み僕は、ちなっちゃんの傍へと向かった。いつものように中庭でご飯を食べる為だ。するとちなっちゃんは、傍に来た僕を見て一言。
「みゆちゃんもお昼一緒でええやろ?」
「僕は大丈夫だけど、でもまだ挨拶もしてないよ?」
「あ、せやった。みゆちゃん、こちら山岸優喜くん。好きに呼んだって。」
「う、うん。じゃ、じゃあ…ゆうくんって呼ぶね。
私は美雪でも、みーでも呼びやすいように呼んでくれると嬉しいな。」
ゆうくんっ呼ばれると何故か心臓が傷んだ。今まで呼ばれた事がない訳ではないが、けど嫌かって聞かれたら嫌ではない。ただこんなにも苦しい事ってあるのだろうか。ちなっちゃんは僕の事を見抜いたかのように声をあげる。
「ゆうき呼ばれ慣れてないからって、顔に出しすぎやわ!みゆちゃん傷つくで?」
「あ、ごめん。そんなに顔に出てたか…でも嫌ではないから!気にしないで欲しいな。」
「い、いえ!気にしてないので、大丈夫ですよ。」
彼女は先程のように優しそうな天使のような癒やしをくれる笑顔を僕に見せた。僕の鼓動がまた早くなった。この笑顔が2回目と言えど鼓動が早くなるのは、どうにかならないものかと思った僕であった。
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