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中庭に向かい3人で日向ぼっこしながら昼ご飯を食べていると、ちなっちゃんが声をあげた。 「ちー先輩!龍斗先輩!」 声をあげた先にはよく遊ぶ先輩達が居た。去年卒業したがバスケ部指導でたまに高校が休みの日に、学校に来る。ちはる先輩は、バスケ部マネージャーだったがたまにヘルプで女子バレーボール部のトレーニングに付き合って居たらしい。それで、ちなっちゃんと仲良くなり昼休みに度々会うと部活帰りに少し公園で喋ったり休みの日に遊ぶ約束をしている。 「千奈津、その隣の子だれ?」 「あ!今日転校してきたみゆちゃんやで!」 「は、はじめまして…一之瀬美雪です。」 「ちはる、後輩怯えてるよ。もっと優しくしないと…」 「え?そんなに私威嚇してた?」 龍斗先輩が君の人見知りを察してか、和ませようとしてくれていた。でも君は少し慌てたように答えた。 「お、怯えてないですっ!そう思わせてしまったらごめんなさい。」 その言葉に全員がきょとんとした。そして笑い始めた。君に龍斗先輩は今の流れをきちんと説明した。君は顔を真っ赤にして恥ずかしそうにうつむいて、顔を隠した。ちはる先輩が君の頭をポンポンと優しく撫でると、しゃがみ込んで君を見て言った。 「素直に受け止めすぎな所可愛いよ。でも、先輩だからって気はらなくていいからね?タメ語でいいよ、仲良くしてくれれば私達はそれでいいからっ」 「そうだよ。ちはるの言う通り、歳の差があったとしても仲良くできない訳ではないんだから」 その言葉に君は顔を上げて笑ってみせた。
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