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「可愛い笑顔見せれるじゃん。」
ちはる先輩は君を笑顔で見つめて、言った。
「じゃあ知り合った記念に、次の休みに皆でお出かけでもしようか。龍斗のお・ご・りで」
「ちはる!勝手に決めるなよー!」
君はクスッと笑い、楽しそうにしていた。ちなっちゃんはそれを見て太陽なようなあの笑顔で、君を見て抱きしめて言った。
「やっと、素敵な笑顔を見れたわ。楽しそうにしてくれないから、私達の事苦手かなって思ってたんよね。みゆちゃんと仲良くしたいのにーって思ってやってた事が空回りしてたんかな?」
「違うよ、ちょっとね人見知りしてたの。初めての環境で、友達できるかなぁって緊張したりしてでも隣の席のちなっちゃんは優しいし…ゆうくんも悪い人じゃないし、ちはる先輩も龍斗先輩もとってもいい人でどうしていいか分からなくて…まだ出会って間もないのにこんなに良くして貰って…」
君は泣きそうになりながら、言い俯く。ちなっちゃんは慌てたように
「ごめん!泣かないでや!私は泣かせたい訳やないねん!!笑ってや、ね?」
その言葉に君は眼をうるうるさせながら、笑ってみせた。懐かしさをまた感じて僕は少し俯いた。その顔をどこかで見た事あるような…でも名前は聞いた事がない。でも深く考えるような事でもないような気がして僕は、その事を頭の隅においやった。
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