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午後の授業が終わり部活動前になった。ちなっちゃんは、いつもの場所で待ち合わせねと言って部室に向かってしまった。君は困った顔で僕を見て言った。 「ゆうくん、いつもの場所ってどこ?」 「あ、説明されてないのか…ちなっちゃん部活になると楽しみで早く行きたがるからしょうがないか…いつもの場所はね、飼育小屋の近くにある校庭が見渡せる石段のとこ。夕焼けが綺麗に見えるから、夕焼け小屋前って言われてたりする。」 「そうなんだ…。そういえば、ゆうくんは何部なの?ちはる先輩達はバスケ部って昼休み聞いたけど、ゆうくんのは教えてもらってないや。」 「僕は、水泳部だよ。こっちに転校してきて水泳部があった事に驚いた、それで興味本意で最初入部したけど皆真剣にタイム競ったりしてライバル感はあるけど成長を見れると僕も頑張らなきゃと思う。まぁ、僕は水泳部の中でタイムは下だけどね。」 僕は、ハッとなる。聞かれてもない事をペラペラと話してしまったし、君にひかれてないだろうか。 「そっか!すごい楽しいんだね!いい事だよ。私も美術部に早く入部したいな…今日は仮入部だけど明日には入部したい…」 君は笑顔で僕にそう言った。ひくどころか部活動にワクワクしてるように、僕には見えた。楽しそうにしている君はとても、可愛らしくて心臓が傷んだ。
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