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最終下校時間が近づき始め、今日の活動が終わったので身体を拭きながら制服へ着替える。早く君にタイムの事を伝えたくて、いつもより着替えるのが早くなっていた。全員に挨拶をしていつもの場所に、急いで向かうとそこには…
「ゆうき早いやん。嬉しそうな顔してなんか、あったん?」
「ちなっちゃん!聞いて!僕、タイム早くなったんだよ!大会に出れるかもって!」
ちなっちゃんは僕の言葉を聞いて、とっても嬉しそうに笑い僕に抱きついてきた。こんなにも密着したのは久々で僕は固まる。でも自分の事のように喜んでくれてる気がして、僕は抱きしめ返した。
「ゆうきすごいやん!!あんだけ頑張ってたんだし成果でてよかったわ…ほんま、おめでとう!!!」
この光景を君が見ていた事に僕は、気づいていなかった。最初に伝えたかったのは君だけどでも、ちなっちゃんも僕にとっては大切な友達であるから伝えたい事に変わりはなかった。きっと、君はこんな風に喜んでくれる訳無いと思うし多分僕は君の笑顔が見たいだけだと思う。勝手な決めつけかも知れないけど、出逢ったばっかりのなのだから。
「ちょっとー何ラブラブしてんのー!」
「あ!ちー先輩!聞いてや、ゆうきがタイム早なってん!!大会に出れるらしいで!」
ちなっちゃんは僕から離れ、ちはる先輩に嬉しそうに話す。ちはる先輩と龍斗先輩はそれを聞いて嬉しそうに僕を見ておめでとうと声をかけてくれた。
君は僕を天使のような笑顔で微笑んでいた。
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