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しばらく歩いていると、いつもの別れ道の公園へ着いた。ちはる先輩がくるっと振り返ると龍斗先輩達も振り返り僕らを見た。君はきょとんとした顔で見返している。
「ここな、ちょうどY字路のとこに公園があってな私達の集合場所やねん。左側は、ゆうきとちー先輩の家方面で右側は龍斗先輩と私の家方面。みゆちゃんはどっちやの?」
「私は右側というか…すぐそこだよ」
君が指をさした方向を僕らは見る。そこには引越し業者のトラックが止まっていて荷物をおろしていた。
「あのね、転校前には引っ越し終わってるはずだったのに手違いでね今日からになっちゃって…場所だけ教えて貰ってて方向あってたから言わなかったんだけど…」
「運命やんか!きっと神様が私達と仲良くせいってことで、この場所にしたんよきっと」
嬉しそうに笑いあう、ちなっちゃんと君。本当にそうだと良いなと僕も思った。きっと引っ越してきたばっかりて、不安と緊張で凄かったと思うし僕がこっちに引っ越してきた時がそうだったから。これからがとっても楽しみになってきた僕は自然と笑顔になってたみたいで、ちはる先輩が声かけてきた。
「可愛い女の子達見て、心がウキウキするのは分かるけど顔に出し過ぎ」
僕はハッとなって口元をおさえる。ちはる先輩は僕の背中を押し、一言声をかけてきた。
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