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探したい気持ちは多かった。
でも、探しに行ける年齢ではなかった。
小学生の僕には無理だった。
そんな時、学校で励ましてくれる子が居た。
ちなっちゃん。
みーとは反対で明るくて元気いっぱいで
喧嘩にも強かった。
「あたいがいるやん!笑ってよ!」
その笑顔は眩しくて
太陽のようだった…
そして気づけば
5年の月日が経ち、いつしか僕らは中学生になっていた。
ちなっちゃんとは小中一緒の事もあり仲はとっても良かった。むしろ、君の存在を忘れてしまうほど。
毎日朝待ち合わせして、ちなっちゃんと登校する。
相変わらず笑顔は眩しくて、セーラー服を来たちなっちゃんを見るたび僕の鼓動は早くなった。
可愛いなんて思い始めた。
でもそれが恋だなんてちっとも思ってなくて
むしろ、そう考えようとすると胸が痛んだ。
昼休みはちなっちゃんと、中学でできた友達4人で過ごしていた。バレー部に入ったちなっちゃんは夏になると小麦色の肌になり始め、ショートカットになった。そんな君を見るたび、僕は変わらずに鼓動が早くなっていた。
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