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「うわっ」
俺は思わず声を出してしまった口を手で押さえたが、それは後の祭りだった。
目の前に居たのは兄さんだった。
「何やってるんだ?浩太」
兄さんはいつもの優しい声音ではなくて、冷たくて背筋がゾクッと震えた。
俺は兄さんの姿を見て息を飲んだ。
「兄さん……何してる…の?」
驚きのあまり声が出なかった
「……見たのか?」
しばらくの間沈黙が続いていたが、兄さんがそれを破って声を発した。
ギクシャクしながら俺は頷いた。
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