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「そうか…見られてしまったのか、じゃあお前もこいつらと共に死ぬがいい……」
「……な、なに言ってるんだよ…兄さん…」
俺は信じられなくて、兄さんを何度も見上げた。
兄さんの姿は赤いべとべとした液体が体中にまとわりつき、室内は鼻が曲がるような鉄臭い独特の匂いが部屋を包み込んでいた。
「兄…さん…?これは……なに?」
俺の頭の中が真っ白になって兄さんの体中に付着している赤い液体に触れる。
「……血だよ。父さんと母さんの……キレイダロウ?」
なに言ってるの…?血?父さんと母さんの…?
俺はその場に固まっていた。
その隣で兄さんが俺の手に付いた血を舌で舐めているのを、他人事のように眺めていた。
これは…夢…?
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