28人が本棚に入れています
本棚に追加
/57ページ
「アベルと約束したの。一緒に帰ろうって。でもその約束は果たせなかった。デヴィが、その約束、果たしてくれる?」
「うん。もちろんだよ。真由、好きだよ。いつだって、君と一緒だ。一緒に帰ろう」
デヴィッドが優しく言うと、真由は微笑み、デヴィッドの肩に手を置いて、二人は唇を近づけていった。
これからも、ずっと、一緒だから…。
*
そうして翌年の春…。
真由とデヴィッドは、手を繋いでヒースロー空港の出発ロビーにいた。
これから、日本へ帰るために。
真由とデヴィッドは、手を繋いで出発ロビーに入っていった。
最初のコメントを投稿しよう!