後編

33/34
28人が本棚に入れています
本棚に追加
/57ページ
「アベルと約束したの。一緒に帰ろうって。でもその約束は果たせなかった。デヴィが、その約束、果たしてくれる?」 「うん。もちろんだよ。真由、好きだよ。いつだって、君と一緒だ。一緒に帰ろう」 デヴィッドが優しく言うと、真由は微笑み、デヴィッドの肩に手を置いて、二人は唇を近づけていった。 これからも、ずっと、一緒だから…。 * そうして翌年の春…。 真由とデヴィッドは、手を繋いでヒースロー空港の出発ロビーにいた。 これから、日本へ帰るために。 真由とデヴィッドは、手を繋いで出発ロビーに入っていった。
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!