第二章 扉を開くと

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真柴と呼ばれた男性が頷くと冬人さんにファイルを渡しエレベーターに一緒に乗ってきた。 「音羽様、空様は今撮影スタジオB館2にいらっしゃいますが其方までお送りする形で宜しいでしょうか?」 空様? 新しい名前に疑問が浮かぶ。そんな中、若桜と真柴さんは、軽く会話をしてこちらを見た。 「今から向かう所へ行くまでに説明するからちょっと待っててね。」 その言葉に頷きつつ、いつの間にか真柴さんが車を車を用意していて手を引かれるまま乗った。 「空は、私の大事な家族。今お仕事中だから申し訳ないんだけどそこで紹介するね。」 若桜が空という子の話をしている時、楽しそうな嬉しそうな顔で話していて何故か胸がモヤッと一瞬した。 モヤ?
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