第二章 扉を開くと

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「時枝綴です。」 そう答えた俺に満足そうな顔をした冬人さん。 「うん。さすが音羽が選んだだけある。採用。」 冬人さんは、俺の側に来て握手を求めるように手を出した。俺も手を出し握手に応じる。 「これから宜しくね。」 ニコリと笑い直ぐさま隣の若桜に何か告げると若桜は嫌そうな顔をしつつ俺の手を引き扉へ向かう。 「真柴。車をお願いします。」 若桜は扉付近ですれ違った長身のスーツを着た男性に声をかけてエレベーターに乗った。
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