星降る夜に

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 宴はそれから長く続いた。姫の帰還祝いでもあり、挙式の前夜祭でもあった。しかし、翌朝も観測に赴く姫は夜通し起きているわけにもいかず、夜空に点々と星が煌めきだした頃、お開きとなる。  その日は、姫の救出に携わった全員が泊まれることになった。男性部屋と女性部屋で分かれれば部屋は二つで事足りたので、シェリーはそう提案したが、現一番隊メンバー、リュウ、ティナ、クリアに満場一致で却下された。シェリーは首を傾げる。 「どうして……ですか?」 「どうしてって、まあ、ねえ……」  額をポリポリとかきながら、言葉を濁したのはバート。自分の周りをぐるりと見回した彼に、フィルが握り拳を作って応じる。 「やっぱ! 空気を読まなきゃなんないときって! あるじゃん!」 「空気?」 「……」  やはり首を傾げるシェリーの横で、今度はレオンが腕組みをした。彼の目線は自然とタツキに向く。 「……何か妙なこと教えたろ?」 「はてさて、何のことやら。でも、嘘じゃねえだろ?」 「……。だいたい、お前、宴のときはどこに行ってたんだよ」 「外の空気を久々に堪能してただけさ」
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