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仕事が終わって、中井さんにご飯を聞かれた。買い物に行っていない私は部屋の冷蔵庫の中身を想像して、食べていきます、と言った。 片づけを終え、ホールに戻るとお皿がカウンターに二つ置かれていた。 「おつかれさまです」 「おつかれさま」 さっきのタオルを外した水野君の髪の毛は金髪だった。水野君の隣に私が座る。今日はあんかけやきそば。 「いただきます」 水野君が手を合わせる。 ぱきんと割り箸を割る音。その後にずるずると麺をすする音が聞こえました。 「いただきます」 私も手を合わせる。割り箸を割るとぱきんという音がなった。きれいに半分に割れた。 まかないに出てくるあんかけ焼きそばには白菜がたくさん入っていた。きっと危なそうな白菜を中井さんが救済してあげたのだろう。さすが中井さんである。私の部屋の卵は、救済されるのかな。難しいかもしれないと思いながら麺をすする。 「あ、佐原さん、お水飲みます?」 「うん、欲しいな」 水野君は席を立った。そして流しのほうに姿を消した。あんかけの具を捜索していると、えびが見つかった。ラッキーと思い、口の中に放り込む。
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