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「藤堂寺家はこの学園でも飛び抜けて品位が高い。
逆らう生徒もそうそういないだろう。
だから君の将来のためにこの学園で周りをまとめる技術を磨くためにと龍介さん…君のお父さんに頼んだんだ」
MA・ZI・KA!
そんなの聞いてないし…。
「……俺は」
当主とか継ぐ気ないし断ろう。
そう決意して口を開こうとした時バンッ、と扉が勢いよく開いた。
「少々、口を挟んでもよろしいでしょうか、理事長?」
扉から出てきたのは俺がよく知る人物だった。
水を含んだように潤っている黒髪に紫色の瞳。
黒フレームのメガネをかけており、野暮ったい感じはなく知的な雰囲気を醸し出している。
「…佳月?」
「お久しぶりですね、柊哉」
思わず口に出た名前に答えるように微笑んだ男…、否幼馴染みの長江 佳月(ナガエ カヅキ)がそこにいた。
えっ、佳月ってこの学園の生徒だったの?
Σ(;´Д`)
**
長江 佳月 ナガエ カヅキ
柊哉の幼馴染み。
黒髪に紫色の瞳。
眼鏡をかけていて知的な雰囲気を醸し出している。
いつもニコニコしていて王道の腹黒である。
しかし何故か幼馴染み柊哉には優しいよう。
昔からある華道の名家で将来有望。
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