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日も暮れた頃、とある教室に陸奥と真生はそろってモニターを見ていた。
モニターに映るのは成人男性が二人に女性が一人。共通しているのは皆、表情は固く何かを思い詰めているようだった。そんな中話を切り出したのは真生だった
「なあ、これ以上はマズイ。ここから俺達は去った方がいいんじゃないのか?」
「それは、ダメ………………いやです!私たちは」
反発する陸奥。だが、その言葉には力がなくただ駄々をこねているようにも聞こえてくるものだった。
「でもさ副長、いくら隊長が大事だからって俺達が動かない訳にはいけなくないか?」
「そうですよ姉さん。いくら制限をかけても限界がありますって」
「それはわかっているわ。その事はみんなで決断したじゃない!」
「それはそうだけどよ………………」
モニターと会話する二人。真生は黙ったままだったが、何かを決断したように
「なら条件だ。もしも春までに戻らなかったら、俺も陸奥もそっちに戻る。それでいいか?」
「真生さん!それは違う約束じゃ」
「いや、結果的には似たことだ。それに俺達がいるせいで『Accel』が目覚めたかもしれないだろうが」
何も言わない陸奥。モニターの人物たちも、言葉をくべようとはしなかった。真生はそれを肯定ととりこの場をさった。
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