第一話・ミミズンの恐怖

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 体育時間に走り幅跳びで砂場に着地するだろ。それだけで足の裏がゾクゾクッとする。  あのヌルッとした感触が足の裏にこびりついてて消えないんだ。  謙介は眠れないまま、幼い頃の恐怖体験を思い返した。  もり野幼稚園は横浜でも緑の多い地区にあり、外遊びは近くにある公園に行くことが多かった。  その公園には砂場が四つもあり、水路のように繋がって、泥んこ遊びができるので子供にも人気があったんだ。  でもある日、その砂場に何かいるという噂が流れ始めたのである。
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