0人が本棚に入れています
本棚に追加
ーソウハ国立魔導学院 敷地内ー
まばゆい太陽が覗く春先、音の外れたチャイムが鳴り響く校舎内では、生徒たちが席に着き教師が話始めてる。
「オマエラ、オハヨーッと。休んでるやつは返事しなー?」
「いや先生、休んでたら返事d「よし、休みはショウヨウだけだなー」Nooooooooo!?」
浴衣をラフに着崩した教師の言葉に、頭を丸めた少年の悲鳴が重なり教室内を満たす、そんな弐年漆組のいつも通りのコントから一日が始まる
「そんじゃぁ授業っと....おイ、柊木はどうした?」
教師ーー柚葉=M=芙蓉ーーがにらむ先、空席となっている場所にはいるべき主の代わりに、コミカルなキャラクターが描かれた看板がおかれていた
「司書さん、本屋....猪突猛進。」
「『本が己を呼んでいる』って、ついさっき飛び出してったけど?」
顔を包帯で隠した少女――眼堂 紗切――と先ほど少年――ショウヨウ=風間――の返答に、芙蓉の顔が般若と変わった。比喩ではなく、文字通り。額から二本の角が突きだし、口元には鋭利な牙が生える。
「ほっほぅ?ヤロウ、また無断欠席かぁ?」
「芙蓉T、本性出てるヨ。」
そんな芙蓉の顔を、糸目の少年が手元の棒で指し示す、次の瞬間少年は、天井から体を生やす羽目に....
「ちっ、しゃぁなし...そんじゃ、授業といくか。」
最初のコメントを投稿しよう!